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6.3 SEMI MUA で HTML メールを読む

Emacs-w3m と SEMI MUA、例えば Wanderlust を使うことによって、 HTML メールを人間が読めるように表示することができます。そうい う MUA は MIME の機能を SEMI (そしてさらに FLIM) に 頼っているので、一般にそれを SEMI MUA と呼んでいます。 SEMI は HTML メールの描画にデフォルトで Emacs/W3 を使いますが、 容易に emacs-w3m で置き換えることが可能です。それによってあなたの電脳生 活はより快適になるでしょう。

単に以下の行を ‘~/.emacs’ ファイルに入れれば良いのです:

 
(require 'mime-w3m)

mime-w3m モジュールと mime-w3 モジュールは、ご想像の通り機 能的にほぼ同じものです (名前も似ているでしょう?)。後者 は SEMI パッケージに含まれています。

記事バッファの HTML の部分では w3m-minor-mode が on になって、 emacs-w3m のと同じ主要なキーを使うことができます。例え ば <RET> は、現在位置のリンクが指し示すページに行きます。それ らのキーは変数 w3m-minor-mode-command-alist で定義されています。 保安上の理由から、いくつかのコマンドはそれに似た別のコマンドで置き換えら れていることを心に留めておいてください。

mime-w3m モジュールに関連するいくつかのカスタマイズ可能な変数があ ります:

mime-w3m-display-inline-images

非-nil だったら、画像が HTML メールにインライン表示されます。最初 に default というシンボルだったら (それがデフォルトです)、この変 数の値は、変数 w3m-default-display-inline-images の値で置き換えら れます。たぶん、あなたはこれを変更する必要は無いでしょう。

mime-w3m-safe-url-regexp

安全であると考えられる URL にマッチする正規表現です。デフォルト値 は ‘"\\`cid:"’ で、私たちは ‘cid:’ URL によってメールに含まれ た画像が安全だと考えていることを意味します。悪漢による攻撃について は Gnus で HTML メールを読む を参照してください。

mime-w3m-setup-hook

mime-w3m モジュールと SEMI の協調動作を設定した直後に実 行されるフックです。デフォルト値は nil です。

ところで、summary バッファにいるときでも、article バッ ファ (Wanderlust のコミュニティでは message バッファと呼ばれている) の画 像表示をトグルに切り換えることができます。それらの画像が emacs-w3m によっ て表示される場合だけですけれどね。Wanderlust 用の例です:

 
(defun wl-summary-w3m-safe-toggle-inline-images (&optional arg)
  "Toggle displaying of all images in the message buffer.
If the prefix arg is given, all images are considered to be safe."
  (interactive "P")
  (with-current-buffer wl-message-buffer
    (w3m-toggle-inline-images arg)))

(eval-after-load "wl-summary"
  '(define-key wl-summary-mode-map
     "\M-i" 'wl-summary-w3m-safe-toggle-inline-images))

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この文書はTSUCHIYA Masatoshiによって2019年1月月30日にtexi2html 1.82を用いて生成されました。