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4.1 使いやすいウェブ検索

Emacs-w3m には検索エンジンを利用するための先進の機能があり、三つのインター フェースを通して利用することができます:


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4.1.1 Emacs-w3m による検索のやり方

Emacs-w3m のバッファで S キー (‘Info-like’ キーマップの場合 は s キー) を使うことにより、標準の検索インターフェースを立ち上げ ることができます。すると、ミニバッファで検索語の入力を求めるプロンプトが 現れるので、一つまたは複数の語を入れて、<RET> を叩いてください。 そのエンジンの検索結果のページが現れ、その後、あたかも検索エンジンに通常 のウェブの流儀による入力を行なったときのように、結果を閲覧することができ ます。

おそらく、あなたはどのエンジンで探索したいかを決める機会が与えられていな いことに気付くでしょう。Emacs-w3m はデフォルトで Google 検索エンジンを使 いますが、変数 w3m-search-default-engine (デフォルトのままでも結構良いと思うけれど 参照) をカスタマイズすることによって、この振る舞いを変更する ことができます。あるいは、このコマンドを使うたびに検索エンジンを指定する ことができます。

どのエンジンを使用するかを明示するためには、コマンドに接頭引数を与えなけ ればなりません (通常これは C-u S (‘Info-like’ キーマップ の場合は C-u s) のように、コマンドの前に C-u を叩くこと を意味します)。すると emacs-w3m はエンジンの入力を促すので、その名前を一 つ選ぶことができます (<<TAB>> キーで補完ができます)。いったん選 択したら <RET> キーを叩いてください。その後で検索語を入力する ことができ、<RET> をタイプすれば検索結果が現れるでしょう。

S (Lynx-like キーマップ)
s (Info-like キーマップ)

新しい検索を始めます。接頭引数付きで呼ばれた場合は、どのエンジンを使うか を尋ねます (w3m-search)。


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4.1.2 もう一つの (そして速い) ウェブ検索

ウェブ・パワーユーザ (これを読んでいるあなた) には、迅速で効率的な検索の 方法が必要です。クイックサーチはその一つです。

それは何をするのかって? それは gg:emacs のような特別の URL に行 くだけで、ウェブ検索を始めさせるのです。このモードの動作の長所は、次の通 りです:

これを使うのはとても簡単です。“gnu” という単語を Google で探して結果の リストを得たいのであれば、g を叩いてから “gg:gnu” という URL を タイプしてください。この表現の第一の部分 "gg" は、Google 検索エンジンを 使用したいことを示します。第二の部分は検索語です。エンジンと検索語は、コ ロンで分けなければなりません。そして <RET> を叩けば検索結果を 見ることができます。スペースで分離した複数の語を入力できることを、心に留 めておいてください。“Feeling Searchy” 機能が有効になっていれば、ミニバッ ファで <SPC> は self-insert キーになっています (これがデフォル トです。w3m-enable-feeling-searchy を参照してください。) 無 効にしてある場合は、最初に C-q を叩いてください。つま り C-q <SPC> です。

Emacs-w3m のデフォルトでは、利用可能ないくつかの検索エンジンの短縮形があ り、それらは変数 w3m-uri-replace-alist で定義されています。例え ば Google には “gg”、Google Groups 用には “ggg”、Yahoo! のため の “ya”、Altavista に対する “al” および 英辞朗 on the WEB の “alc” などの短い名前です。さらに検索エンジンの短縮形を追加する には お気に入りのエンジンを使うには? を参照してください。

短縮形の代わりに、“google” や “yahoo” のような完全なエンジンの名前を、 クイックサーチ URL に使うこともできます。それらの名前は、変 数 w3m-search-engine-alist で定義されます。


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4.1.3 お気に入りのエンジンを使うには?

Emacs-w3m は利用可能な多くの検索エンジンを持っています。あなたのお気に入 りの検索エンジンを使いたいのに、万が一にもそれが既知の検索エンジンのリス トに載っていなかったらどうしましょう? それを検索エンジンのリストに加え れば良いのです。そしてそれは極めて簡単です:

  1. 最初に、あなたが加えたい検索エンジンのエントリー・ポイントが何かを知らな ければなりません。例えば:

    http://my.searchengine.com/?query=foobar

    ここで foobar はあなたが検索したい語です。

  2. この情報が手に入ったら、‘~/.emacs-w3m’ ファイルに加えてください:
     
    (eval-after-load "w3m-search"
      '(add-to-list 'w3m-search-engine-alist
                    '("My engine"
                      "http://my.searchengine.com/?query=%s"
                      nil)))
    

    第一フィールドの "My engine" をあなたのエンジンの説明で、第二フィールド をエントリー・ポイントで置き換えてください (‘%s’ は重要です。これは 検索を行なうときに、検索語で置き換えられます)。そして第三フィールドは使 用するエンコーディングを意味し、nil またはそれが省略された場合は 変数 w3m-default-coding-system の値が標準のエンコーディングとして 使われます。

    英語の検索エンジンでは滅多に気にする必要が無いことなのですが、いくつかの 日本の検索エンジンでは、それに何か (例えば euc-japan) を指定する 必要があるかもしれません。

  3. 今やこの検索エンジンは、emacs-w3m で通常 の S キー (‘Info-like’ キーマップの場合は s キー) で使 うことができます。このエンジンを頻繁に使うのならば、短いエンジンの名前を クイックサーチエンジン (もう一つの (そして速い) ウェブ検索 を参照) に加えることもでき ます。それには、以下のコードを ‘~/.emacs-w3m’ ファイルに追加してく ださい:
     
    (eval-after-load "w3m-search"
      '(progn
         (add-to-list 'w3m-search-engine-alist
                      '("My engine"
                        "http://my.searchengine.com/?query=%s"
                        nil))
         (add-to-list 'w3m-uri-replace-alist
                      '("\\`my:" w3m-search-uri-replace "My engine"))))
    

    これにより、my:foobar のような URL を使って、あなたの検索エンジン で “foobar” という語を検索することができます。


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この文書はTSUCHIYA Masatoshiによって2019年1月月30日にtexi2html 1.82を用いて生成されました。